Ken Kawanami     

'87/02 進水まもない美州にて   
 "美州"が進水した当時,次男の淳一:JUNはまだ0才でした.
したがって,JUNと美州は同じ年ということになります.
 愚妻曰く:「美州からJUNの年がわかる?逆じゃぁないの」
この頃は連れて来てもキャビンのベッドで昼寝しているだけでした.
が,ハイハイするようになると,デッキの上をはいずり回るので目が離せなくなり,常に腰ナワ付き.(手錠?イャそこまでは・・・)

 JUNは出産時のトラブルで命が危ういという事態に一時陥りました.
 JUNが生きるか死ぬかで父親に連絡がつかないと騒いでいる時は,何も知らずに守衛さんの宿直室(昼間はここが人目につかない穴場)で寝っ転がってTVの高校野球中継を見ていました.そして,その後もそのままテニスコートへ行ったので,自室に戻って机に置かれた伝言メモで小生がJUNのことを知った時はもう危機的状況は脱していました.
 ハイ,無関心,無感動,無責任な父親デス.反省してます.

 このトラブルでJUNに脳障害が残るおそれがあって,本人−悩むわけないか−よりも愚妻が将来に対する不安で半年間ほどノイローゼ状態になり,こちらのほうが深刻でした.
 テニス仲間の医者連中が相談に乗ってくれたり,便宜を図ってくれたりで小生はそれほど気にならなかったのですが,愚妻に「まだ,パーぷりんになるって決まったわけじゃないんやからサ,今から心配するのは馬鹿げてるやんか.もしそうなっても家畜やペットじゃあるまいし安楽死ってわけにはいかないんやからその時腹を決めればえぇんや,あまり考え込むなヨ」と言い聞かせても,落ち込むばかり.

 そんなある日蒲郡でヨットに乗っていて急に気になってきました.
 "朝出てくる時,なんやわけのわからんことブツブツ言ってたなぁ・・・","ふとん干すついでにベランダからホイと飛び降りたらスミやからなぁ(ウチはマンション四階),子供二人とも道連れにしよったら・・・","まさか,ゲッまともなほう(長男)はとんだとばっちりやんか"と考え出すと想像はどんどん悪いほうへふくらむばかり,"こりゃ大変や,遊んでおれん".
 で,「急用だ,オレ上がる」とぶっ飛んで帰りました.
 ところが愚妻は小生が珍しく明るいうちに帰ってきたので,「どうしたの,また出かけるの?」
 ガクっと力が抜け,「ウン,テニス行ってくる」と答え,再び車に乗りコートへ.テニス仲間は「今日はヨットどうした?」と暖かく迎えてくれました.

 その後は・・・異常なかったようです.現在は学校大好きで,塾,スイミング,ラグビー,ピアノも頑張っています.
 最近のガキは大変だなぁと思うことがあります.小生は基本的に本人がやる気をなくしたら(学校以外は)すぐやめさす方針なので「やる気ないなら行かんでエェ,いやいや行くなんてキミには時間の無駄,お父さんにはお金の無駄」と言い聞かせているのですが,本人は何でも楽しそうでほっといてもバスや自転車で走り回っています.
 昔の小学生を考えると,"信じられん過密スケジュールやなぁ."---もっとも,自分も学校から帰ってくると「ただいま〜,いってきま〜す」と鞄を放り出してそのまま遊びに飛び出して行ったから同じようなもんかナ?(カネがかからない分,親孝行でした)


 愚妻はJUN出産の時,「兄弟で学年が離れすぎるのは好ましくないから今月中がいいなぁ.それから女の子はいらんからナ,今度も男の子やデ.(女の子はいつかは親父をだまし男にだまされるんやから)」の小生の言に従い,ちゃんと3月31日に男の子を産んだくらい当時は従順で,"何でもアナタの言う通り"でした.
 それが,JUNも幼稚園に行くようになり自由を取り戻すと急に態度がでかくなり,小生が難色を示すにもかかわらず薬剤師の仕事にカムバックした上,愛車まで小生から取り上げました.
「アンタの通勤はノートとフロッピーだけの鞄ひとつなのに車,私は買い物帰りなんか荷物いっぱいで自転車フラフラ,何かおかしいと思わない?」に対し,「うん,そうやなぁ」と有効な合理的反論ができず,小生が自転車通勤となって現在に至っています.
 結婚当初は,車を替えるにも「来月新車来るデ」,「エッなんて車?」,「クレスタ.色?スーパーホワイトってやつヨ」,「ふ〜ん」というような調子だったし,美州の購入資金についても,さらに進水と同年の新車替え時も一っ言も口を出さなかったのですが・・・
 ボクの20年来の大切なオモチャを,有無を言わせず取り上げるなんて.
  ・・・信じられないこの変わり様・・・

 日曜日の度に"ビチュー行こ〜"とうるさかったガキどもも,誘っても絶対と言っていいくらいついて来なくなりました.
 やっぱり十年間という年月はあっという間なんかじゃなくて,その移り変わりは小さくないですネ〜



愚息兄弟も愚妻も大きく変身しました.

'87/01 西浦 進水前の美州  
兄:勝一(幼稚園年少組 ==>中学2年生)
"あんたがタイショ〜"のワルガキSHOは,==> 少しは落ち着きましたが,先公やおっ母にはもちろん親父にまで反抗的態度をとるようになりました.
弟:淳一(0才 ==>小学5年生)
"這いずっておっぱい飲んで垂れ流し"の知恵ナシJUNも,==> 可愛いげは少々残るものの,サル知恵くらいはついて生意気さが目立ってきました.
お母チャンは,
育児に悩む温和な母,夫に従う従順な妻から,==> 生活に疲れたヒステリーおっ母,ふてぶてしい図々オバンに.(20周年の時もまだ生きてんのかナ〜?どないなっとんヤロ,おっとろし〜)
父チャンだけが,あまり変化ありません.
(ついでに進化も成長も発展もなしで,家族の中で一人浮いてます)
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