Kuniaki katou 
 ヨット部創部30周年 おめでとうございます。
 私は昭和59年に入部したはずだから足かけ19年か・・・。
 ヨットに関わってきた歳月の中で印象深いのは、名古屋港で行われた全国少年少女ヨット競技会のお手伝いをしたことと、愛知国体の選手強化に関わったことです。いずれもヨット部とは直接関係ないことではありますが、大会の規模を考えればまあしょうがない。
 そもそもヨット部の活動とは日常的なことであり、全国大会を除けば、当たり前のように組み込まれるスケジュールでなければならないのに、最近はこの日常のスケジュールが混み合ってきたので、優先順位をつけて処理をしていくと、部活動は後ろに追いやられることが多くなってしまっています。
 Strengthening and spread 
 平成6年に愛知県で開催された「わかしゃち国体」でヨット競技は天皇杯2位でした(優勝は神奈川県)。終わったときは、とりたてて悔しいとも思わず、ただ「ああやっと終わったか」という安堵感と少々の寂寥感のみでした。
 平成4年の冬に森さん(愛知県ヨット連盟理事長)に市役所本庁舎3Fの喫茶店で「選手強化の面倒を見てほしい」と頼まれてから実に3年。高校生と一緒に遠征や合宿を過ごしてきました。
 米子、香川、広島、江ノ島、福島、浜名湖と、様々な地へ4トントラックでヨットを運びましたし、雪が降る1月の海でゴムボートに乗って合宿のレスキューもやりました。真夏の太陽が照りつける8月に1日中海にいることも結構苦痛でした。
 ま、そんなこんながあった国体でしたが、ずっと疑問に思ったまま自分の中で解決できずにいることがあって、それは「強化と普及」という問題です。
 選手を効率的に強くしようとすれば候補選手を指定することがベストでしょう。資金面から言っても無駄がなく、あとは優秀なコーチとマネージングだけです。現にオリンピックなどはそうしていますし、最近の話題ではサッカーの日本代表がその例です。
 ただ、国体はご存じのように勝つことが重要ではありながら、至上命題ではないように思います。 強化活動中に柴沼さんから聞いたことですが、国体とは英語に訳せばナショナルスポーツフェスティバルだそうで、つまり国民スポーツ祭というようなもの(たしかにそういうところはあるよな)と考えると、国体で培った何か(選手強化のノウハウ、運営のノウハウ、人脈・・etc)をその水域で次年度以降に生かしていくことの方が重要とも思うのです。
 そのためにはできるだけ多くの選手や指導者を巻き込んで広がりを作っていくことの方が大切ではないか。ただ、多分に非効率的ですし、教育委員会や県の体育協会の補助はそのようになっていません。
 どちらが正しいともいえず、愛知ではどちらともいえない二正面作戦でやった結果が二位でした。
 今の愛知水域であの頃の選手が指導者であったり、各団体のまとめ役だったりするのを見て、あれはあれで良かったのかとも思い返しています。

 The characteristic of the Aichi water area 
 海とは人に特別の感情を想起させてくれます。電車に乗っていたり、車を運転していて、海が見えたときには誰しもが見つめてしまいます。
 今年蒲郡にはラグーナ蒲郡がオープンし、海陽ヨットハーバー周辺もにぎやかしくなりました。
 他にもテーマパークでは、東京ディズニーシーやパルケエスパーニャなどは「海」と関わりを持たせており、いずれにも共通するのは「冒険とロマン」のようです。
 まあ、物語として扱いやすく、ヒーローやヒロインが登場するには絶好のシチュエーションといえますネ、海は。
 海に限らず、山や川などでもそうですが、その地独特の雰囲気があり、そこに船が浮かぶ情景も様々でしょう。ガレオン船であったり、巨大帆船、大きくスピンネーカーを張り出したマキシクルーザー、または千石船やカヌーでもよいかも。
 その地にあった船や人があり、乗り手はその情景にとけ込んでいくことができる、と陸にいながらも空想させることこそがロマンというやつでしょう。
 愛知県にも蒲郡以外に各地にハーバー、マリーナが点在しており、名古屋港ももちろんその一つです。
 デザイン博覧会協賛での全国少年少女大会以来、名古屋港でも念願のセーリング復活となりました。
 わが名古屋市役所ヨット部のホームポートでもあるわけですが、ここはどうあがいても冒険とロマンにはほど遠く、ただひたすらにブイで区切られた現実という釈迦の掌の上での行きつ戻りつです。
 隣接するガーデン埠頭の水族館からは歓声が聞こえるのに、遠く隔絶されている気がいつもします。
 やはり役所や役人に足りないのは遊び心というやつではないでしょうか。海外のマリーナとの比較をすれば日本人全体にいえるのかもしれませんな。

 After that Nagoya City Office yacht club 
 これからも今まで以上にヨット部を盛り上げていきましょう。合宿や部内対抗レースも復活させなくては。
 楽しくセーリングするためにはそれ相応の準備も必要です。皆様、準備はよろしいか。
 眼前にはP旗がはためいておりますぞ!!  そうそう隣でH旗を持った奥方様にもご注意あれ。