No.27(No.89号)
2009/5/29 (Y.K.)
《部報は家族の皆さんにも回覧して部活動の理解と協力を》
新型インフルエンザが猛威を振るっています。人混みの多いところに行かないようにとか、イベントなどの中止、学校の閉鎖など社会問題になっている。その点、海は関係なさそうですから、大いにヨットライフを楽しんで欲しいと思います。
百年に一度の不況で、新人も大量採用されたので、新入部員獲得にも力を入れてください。今年の新人のタイプは、「エコバック・タイプ」だそうです。環境意識が高く、小さくたたんで使い勝手がいいが、使うときは伸ばして(育成して)使う必要がある。ただ、耐久性が無いのであまり負荷が掛けられないそうです。でも、千人近くの新人が入ったので、まずは職場の周りから、積極的に勧誘をお願いします。
今号は、巻末にクリントイーストウッド監督・主演の話題作「グラン・トリノ」の鑑賞記を掲載しました。 では、まずは活動報告から。
【活動報告(平成21年1月〜5月)】
《ヨット部 1月例会》
開催日時:平成21年1月13日(火) 開催場所:西庁舎12階会議室
出席者:水野、吉岡、堀田、松田、知田、佐藤、小島
概要:主な議題は以下のとおり。
@総会日程などについて
《総会》
開催日時:平成21年2月9日 開催場所:勝運丸本店
出席者:山田部長、深谷、森(国)、吉岡、鈴木、堀田、桜井、松田、加藤、山田(直)、有馬、知田、佐藤、小島、西田
概要:@H20年度活動報告
A会計報告
BH21年度役員選出(20年度と同様)
総会後に、懇親会となった。本年度末に深谷部員の定年退職に伴い、送別会となるところを、再任用であるし、そのまま正部員として残りたいとの本人の強い希望で送別会とはしなかった。
《ヨット部3月例会》
開催日時:平成21年3月10日(火) 開催場所:西庁舎12階会議室
出席者:水野、吉岡、佐藤、小島
概要:主な議題は以下のとおり。
@来年度の予定、ヨット教室の「くすのき」掲載準備等
《ヨット部4月例会》
開催日時:平成21年4月14日(火) 開催場所:西庁舎12階会議室
出席者:水野、堀田、佐藤、西田
概要:主な議題は以下のとおり。
@ ヨット教室、中部近畿自治体大会、全日本自治体大会等の日程について
《ヨット部5月例会》
開催日時:平成21年5月12日(火) 開催場所:西庁舎12階会議室
出席者:水野、桜井、松田、佐藤、小島
概要:主な議題は以下のとおり。
@ 年間行事日程の確認、人事異動等の確認
【21年活動予定】(主要なもののみ)
21年6月8日(火) 6月例会
6月27日(土)〜28日(日)中部近畿自治体大会(海陽ヨットハーバー)
(*選手、役員不足気味。ぜひ参加を)
7月14日(火) 7月例会
7月20日(月:海の日)ファミリーディ(名古屋港ジュニアヨット・トレーニングセンター)
(夕方から名古屋港花火大会観賞:夕食付)
7月25日(土)ヨット教室(海陽ヨットハーバー)
8月11日(火) 8月例会
8月22日(土)〜23日(日)全日本自治体大会(海陽ヨットハーバー)
(*今年は2日間に日程短縮)
9月14日(火) 9月例会
10月13日(火) 10月例会
10月〜11月(日程未定)伊勢湾クルージング
11月10日(火) 11月例会
随時 練習&整備
【編集後記】 〜今回は比較的短い?〜
以前から、映画の夫婦割引(一人が50歳以上)やレイトショウ(21時以降上映)などで、安く映画を我が座敷豚殿とよく観に行っている。二人とも映画好きだが、好きな映画は洋画の「アクションもの」など、スリル満点のハラハラドキドキ、私流に言えば「ジェットコースター映画」がほとんどである。
映画館の大画面、大音響の中でわざわざ見るのだから、それを楽しむものがいいという考えで、ストーリー性の高いものやラブストーリー、邦画などはレンタルやTVで済ます。重要なせりふやシーンを繰り返してみることができる点でもその方がいいと考える。
好きなアクションスターの映画はほとんど観ている。アーノルド・シュワルツェネッガー、ジャッキー・チェン、ブルース・ウィリス、トム・クルーズ、キアノ・リーブス、ウィル・スミスなど。あまり好きではないのが、ハリソン・フォード、シルヴェスター・スタローンなど。
最近見た映画で、気になるのがジャッキー・チェン主演の「新宿インシデント(事件)」である。お得意のカンフーを封印して、新たな境地を模索した映画だと思う。不死身のスーパースターも55歳。「ダイハード」のブルース・ウィルスも、アクションやヒーローものとは別に、酔いどれの孤独な役などアンチヒーローものにも出演している。
ジャッキーの映画はほとんど見ている。最後のクレジットロールで大抵はNG映像集が流れるのが通例で、それはCGやスタントマンを使っていない証拠として流しているとも言われている。しかし、今回はそんなNG映像はなく、単純にクレジットやスタッフロールが流れて、待てど暮らせど何もなかった。これでも分かるように、ジャッキーも本気だということなのだろう。でも、彼には悪役は似合わないし、体当たりのアクションが「売り」なのだが、やはり年齢には勝てないのだろうか。
(YK)
「映画『グラントリノ』を観て 小島克生
◆クリント・イーストウッド主演監督の『グラントリノ』は、静かだがズーンと胸の奥に入ってくる映画だった。いつもなら映画が終わり、真っ黒な背景に文字が下から上に流れるだけのエンドロールが始まると席を立つのだが、最後まで立てなかった。なぜなら、ミシガン湖沿いの道路を淡々と走り去っていく車群の画像にかぶって、C・イーストウッド自身が唄った主題歌(前半のみ)が流れていたし、映画の感動の余韻を楽しみたかったからである。アクションものなど、映画館の大画面でこその、いわば「ジェットコースター映画」が大好きだが、CGのない映画の深い感慨を久しぶりに味わった。
◆タイトルの「グラントリノ」とは、主人公ウォルト・コワルスキーが大切にしている愛車、72年式フォード・グラントリノ・ファーストバックのことで、フォードの自動車組立工場で工員として長年働いていた彼にとっては息子のようなもの。アメ車が輝いていた頃の象徴のような車なのだろう。
映画冒頭の妻の葬儀でも彼はイラついていた。参列者は行儀が悪く、会食のハムを食べに来ただけと言い放ち、二人の息子家族も妻の死を悲しむより、1人になった彼の今後をどうするかを心配していたし、未成年の孫娘は葬儀に不釣合いなへそ出しファッションで、隠れてタバコをすっている。新米神父のマニュアルどおりの説教も、トヨタのランクルに乗る息子が日本車の販売会社を経営しているのも気に入らない。
さらにイラつく事はまだある。白人の勤勉な工場労働者が住んでいたデトロイトの住宅街であった彼の家の周りは、いつの間にかアジア系やヒスパニック系に占められ、仲間が集まり家で騒いだり、ギャング気取りの若者達(ホンダ車に乗っている)が黒人系とけんかをする。そんな彼らに我慢がならなくなると、「我が家の芝生に入るな」と隣人にすらライフルを振りかざして追っ払う。老人ホームを勧める息子に反発し、ここから絶対動かないと、頑固者を通す。まさに頑固一徹。
定年退職した彼の日常生活はいたって退屈である。日課のように芝生を刈り、星条旗を掲げた家の前の椅子に座り、愛犬を従え、アイスボックスに入れた缶ビールを飲むだけだ。時にイタリア系の床屋の主人と悪態をつき合うのを楽しみに散髪に出かける程度。人種差別まがいの発言をする彼自身もポーランド系という設定だ。
◆隣家には、ベトナム戦争時に北ベトナム軍に抵抗し米軍に協力したラオス周辺の山岳民族のひとつ、モン族の家族が住んでいた。戦後ベトナムでの迫害を避けるため、米国が移民を受け入れたのである。今まで知らなかったが、他にも同様の種族がいるようだ。
彼は朝鮮戦争の勇士ではあったが、人を殺して勲章をもらったという罪の意識にとらわれていた。それが下地にあって、隣家の息子タオやその姉スーの事件をきっかけに、交流することになった。気弱で将来を悩んでいたタオには、息子のような感情を持ち、一人前の男になれるよう色々なことを教えた。しかし、タオらの親戚でもあるモン族のギャング連中にひどい目にあったタオとスーの復讐のため、一味のアジトに単身向かう。その姿は、さながら鶴田浩二か高倉健のようだった。
その意外な結末はネタばらしなのでやめるが、悪者に44マグマム弾をぶっ放すかつての「ダーティーハリー」の姿は無かった。彼も79歳、最後の主演作品にするつもりなのだろう。映画のキャッチコピーの「俺は迷っていた、人生の締めくくり方を 少年は知らなかった、人生の始め方を」が、この映画の全てを語っていた。
◆米国自身とその自動車産業の、栄光と衰退を「グラントリノ」という名車を象徴としており、映画に出てくる実に多様な人種・民族がどう折り合いをつけていくか、まさに現在の米国を象徴するようなテーマをこの映画は観客に突きつけてくる。ウォルトが様々な条件をつけて、グラントリノが新しい世代に受け継がれていくが、それはC・イーストウッドが次の世代の米国に注文をつけているようにも思えた。
ところで、ウォルトのファッションがまた実にいい。ごく普通の質素な(?)Tシャツ、ポロシャツ、ブルゾンなどきまっている。シャツの裾をコットンパンツの中にきちんと入れて、決して外に出していない。ここにも頑固さが表れている。
◆この頑固者の主人公の役は、C・イーストウッドしかできなかっただろう。冒頭の彼の顔、口を真一文字に結び、尖ったあご、深いしわが刻まれている額、しかし眼光は鋭くにらみつけている顔は誰にもできなかっただろう。その顔で、主人公の全てを一瞬であらわしているかのようだった。脚本を見て監督だけでは済まなかったのだろう。 今後も彼の映画には注目していきたい。