
No.24(No.86号)
2008/05/30 (Y.K.)


《部報は家族の皆さんにも回覧して部活動の理解と協力を》
いよいよ待ちに待った平成20年度のシーズン・インです。
4月には新人が入った職場もあると思います。(財)社会経済生産性本部が発表した毎年恒例の今年の新入社員のタイプは「カーリング型」だそうです。「磨けば光るとばかりに、育成の方向を定め、そっと背中を押し、ブラシでこすりつつ、周りは働きやすい環境つくりに腐心する。しかし、少しでもブラシでこするのをやめると、減速したり、止まったりしかねない。」というイメージらしい。どうであれ、貴重な新人ですので、職場の周りから新入部員獲得をお願いします。
最近のニュースの話題はめまぐるしく移り変わる。ミャンマーのサイクロン被害を取り上げていたら、今度は中国の地震へ、チベット問題や聖火リレーなど一体どこに行ったか?ガソリン税の話をしている内に後期高齢者医療制度へ、その前は年金問題だったはずだけど。マスコミだけでなく国民全体が、次から次へと新しい事象に関心が移ってしまう。毎日新聞中部本社が主催するフォーラムで、小池百合子元防衛大臣が面白い「たとえ話」をした。無断で引用する。
「日本という国は新しいニュースにすぐ飛びつく。また次に何か別のことが起こると、みんなパッと乗り換えていく。これを欧米では『ビレッジフットボール』という。一つのボールにみんな群がる『村サッカー』である。みんながそのボールを追いかけると、空白ができてゴールされてしまう。かつての日本の右肩上がりの経済はビレッジフットボールをやって結果を出した。それが高度成長につながり、価格競争や技術競争となり、イノベーションになっていった。村サッカーはある意味では良かった。」
しかし、それでは、新たな次元でのイノベーションに対処できず、時間的なスペースができてしまう。温暖化対策やガソリン税などの問題では、ボールに群がって目の前の短絡的なことだけ考えていてはだめで、中長期で見た場合も考えて、効果がでるようにしなければならないと訴えた。(続きは編集後記に)
さて、ヨットレースでもみんな同じ海面に集まれば、トップ艇はともかく、二番手以降は乱された風をもらうことになったり、またタックもままならず、失速することもある。少し離れて、空いたスペースを狙っていくことも戦略的に必要な場合もある。いい風をいち早く予測し、最適なコース取りをし、他艇の走りを見ながら、フィニッシュする。もっとも、スタートで出遅れて必然的に別海面に行かざるを得ないことが多いですけどね。
今号の寄稿は、鈴木部員のニューヨーク・ジャズ見聞録第2弾「ニューヨークのハーレムに憧れて」です。ハーレムのゴスペル体験など読み応えがあります。
相変わらず長い編集後記には、西田さんの水彩画と編集子の美術展めぐり。相変わらず、本文より盛りだくさんです。では、まずは活動報告から。
【活動報告(平成20年1月〜5月)】
《ヨット部 1月例会》
開催日時:平成20年1月8日(火) 開催場所:西庁舎12階会議室 出席者:水野、佐藤
概要:他の新年会等の関係で流会とした。
《19年度ヨット部総会》
開催日時:平成20年1月28 日(月) 開催場所:本丸亭(中区丸の内)
参加者:森(信)、西田、水野、深谷、森(国)、吉岡、鈴木、間、加藤、松田、近藤、山田(直)、有馬、知田、佐藤、柴沼、川浪、小島
概要:19年度総会と19年度末に定年退職される西田さんの送別会も兼ねて行われた。
@ 総会:副部長挨拶
平成19年度活動報告(加藤総務説明)
平成19年度会計報告(仮) (山田会計説明)
平成20年度役員選出(加藤総務説明)
部長:山田雅雄、副部長:小島克生、総務:加藤国昭、会計:山田直毅、
監督:鈴木敏夫、主将:有馬光秀、副主将:佐藤彰洋、指導普及委員:吉岡 敬
以上議案等の説明、質疑後、満場一致で採決・了承された。
A 西田さんを送る会:
当部の草創期からのメンバーで、部の発展にご尽力をいただきました。退職後も、交通局建築課で引き続き勤められるとのこと。健康に留意され、更なるご活躍を部員一同期待しております。お疲れ様でした。
《ヨット部2月例会》
開催日時:平成20年2月12日(火) 開催場所:西庁舎12階会議室
出席者:西田、吉岡、加藤、鈴木、有馬、知田
概要:主な議題は以下のとおり。
@ヨット教室について
場所:海陽YH、日程:7月26日、参加費:2500円(今年から補助が無くなり、値上げもやむなし。昼食も自己負担か?)
《ヨット部 3月例会》
開催日時:平成20年3月11日(火) 開催場所:西庁舎12階会議室
出席者:水野、西田、川浪、吉岡、加藤、松田、有馬
概要:主な議題は以下のとおり。
@H20年度の活動予定と部員勧誘について
くすのき5月号に7月のヨット体験乗船会の募集が掲載されるので、合わせて部員募集を行うこととした。
《ヨット部 4月例会》
開催日時:平成20年4月8日(火) 開催場所:西庁舎12階第19会議室
出席者:水野、吉岡、松田、佐藤、有馬、小島
概要:主な議題は以下のとおり。
@活動予定について
中部・近畿自治体大会 6/28〜29
(全チームの幹事が集まると大変なので5月に中部連盟総会と合同練習)
ヨット教室 7/26(土) 25日に「美州」を鬼崎から回航
ファミリーディ 7/21 海の日:港祭りと合わせて開催予定
全国大会 8/22〜23
伊勢湾クルージング 11/8〜9
《中部自治体合同練習・連盟総会》
開催日時:平成20年5月10日(土) 開催場所:海陽YH 出席者:水野、吉岡、加藤
概要: 昨年の全国大会で風待ちの時間を利用して臨時総会を開催して決まったことで、初めての試みだった。部員の少人数化で、なかなか練習もままならないが、合同でやれば何とかレース練習もできるということで、今回開催した。
*当日は、雨と超微風のため永井選手(半田市役所)のチューニング講義と中部自治体ヨット連盟総会が行われた。講義内容はマストのセッティングとテンションの目安、ランチャー(ウイスカーポール)の使い方のコツ、ジャイブ時の注意点など(詳細は別途)
終了後、海に出たのは愛知県庁の若手(北大ヨット部!)と水野・吉岡組(自称若手?)
他部の参加者数は、愛知県庁6名、三重県庁3名、岡崎市役所3名、半田市役所4名で、合わせて19名だった。
合同練習は海に出るきっかけとなるため、再度の開催要望が強く、6月21日に開催予定。
*中部総会では、大会運営の役割分担と昨年度の決算報告が討議された。
昨年の大会の収支は、収入615,600円、支出57,7142円、繰越金38,456円、中部連盟自体の繰越金は108,510円で、連盟費の値下げ要求があったが、ここ数年納入しているのは愛知県庁と、名古屋市役所のみだった。今後は、合同練習の回数を増やし、艇のチャーター料の負担(補助?)などに活用することとし、連盟費を現行どおり5,000円とした。
*大会運営については、大略、事前準備と会計は愛知県庁、当日のレース運営は名古屋市役所という案となった。役割分担は一方では責任の希薄化につながるため、レース委員長などは持ち回りの幹事自治体がすべきではとの意見を出したが、知識経験などでレース委員長などは、京都水道の武市さんや名古屋市の森さんにお願いできないかとのこと。
*とりあえず、毎年連休後の土曜日に合同練習、総会を開催することとした。大会運営の役割分担は当面以下の通りとなった。
愛知県庁:実施要綱作成、開催通知、宿予約、艇予約、運営艇手配、会計、中日新聞社賞手配、弁当手配、成績表作成
名古屋市役所:帆走指示書作成、ジャッジ、レース委員長手配、主将会議進行、レース委員の配置、県連賞状手配
持ち回り幹事自治体:副賞の購入、開会式・レセプション・閉会式の進行
(レース運営要員は名古屋市主導の下、各チームから出すこと)
幹事持ち回りの順番は、三重県庁(2008年度)→岡崎市役所→半田市役所→愛知県庁→名古屋市役所の順とする。
《ヨット部 5月例会》
開催日時:平成20年5月13日(火) 開催場所:西庁舎9階会議室
出席者:水野、有馬、松田、吉岡、川浪
概要:主な議題は以下のとおり。
@名古屋港の活動予定確認(なごやJrの資料より)
A中部近畿レースの前週に合同練習開催計画あり
Bヨット教室の準備
【20年度活動予定】(主要なもののみ)
6月14〜15日 合宿練習(名古屋港)
6月21日(土) 中部合同練習(海陽YH)
6月28〜29日 中部近畿自治体ヨットレース(海陽YH)
7月21日(月:海の日) ファミリーディ&名港花火大会(名港:名古屋ジュニアYTC)
7月26日(土)ヨット教室(海陽YH) 【25日、27日美州回航】
8月22日(金)〜24日(日) 全日本自治体ヨットレース(海陽YH) 22日 OB戦
11月8〜9日 伊勢湾クルージング(予定)
随時 練習&整備
【編集後記】 〜相変わらず長いよ〜
前書きの小池百合子女史の話の続きですが、週刊「AERA」誌で、フェロモン元女子アナ・山本モナとの対談でも同様な発言をしていた。「本質を見ずに、ボールの行方ばかりをみんなで追いかけていたら、守備が甘くなって、いきなりボーンと相手チームにロングシュートを決められたりする。」 物事の本質を見て、ボールの行方を予測し、そこでチャンスを待ち、対処方法を考え、エネルギーを蓄えよと、女史はおっしゃる。さすが次期総理候補と言われるだけはある。なにやら虎視眈々と待っているという感じである。
長年、我が部の発展に御尽力をいただいた西田さんが退職されました。画才があり、最近は水彩などでのスケッチを熱心にされています。今年の1月16日から20日にかけて、愛知県美術館での「水彩協会展」に出品されました。早速拝見しましたが、「帆船」と題して名古屋港に寄港した海王丸がドーンと描かれていました。西田さんの船に対する愛情がよく表れていました。ご覧のように、海面や空の表情もそれぞれ趣があり、大変よかったです。今後のご活躍をお祈りします。
さて、そんな才能も無い凡人にとって、あちこちのすばらしい美術に触れることが楽しみとなります。
先日、東京国立近代美術館での東山魁夷展を見た。生誕百年記念で、主要な作品を一堂に集めたもので、5月18日までだったので、何とか間に合った。初期の『残照』、『道』などから、ドイツ留学時代のヨーロッパの風景、そして「白い馬のいる風景」へ。さらに唐招提寺の障壁画へと下絵も含め百点以上の作品が展示してあった。
日本画壇には「五山」と呼ばれる巨匠がいた。東山魁夷、杉山寧、高山辰雄(以上日展三山とも呼ぶ)、平山郁夫(院展)、加山又造(創画会)で、いずれも名前に「山」が付く。(加山の洋画的モチーフも好きだが) 東山が国民的日本画家として一番人気もある。画風が親しみやすく、分かりやすいからだろうか。平日のもかかわらず、多くの入場者で会場内が蒸し暑くなるほどだった。また、東山は画家に珍しく(?)文才があり、『風景との対話』、『唐招提寺への道』(共に新潮選書)などの著書が多く、作者の意図や思想がよく分かる。多くの画家が留学するイタリアやフランスではなく、ドイツに留学したことが、風景画家であったり、深緑や白黒の色彩が多いことに影響しているのだろうか?
「白い馬がいる風景」と呼ばれる一連の作品群もあった。日本画の風景画に白馬が忽然と出てくるのは非常に新鮮だった。最初に見たのが、35年前に丸栄スカイルの画廊オープン記念の「白い馬の見える風景」展であった。それぞれの作品には、森の中に精霊のように溶け込んでいて、新鮮だったが違和感も無かった。もちろん、そこに白馬がいるはずはないが、その白馬を作者自身が自分の心の願い、祈りだと言う。
唐招提寺の障壁画のスケッチや試作が展示してあった。この作品にいたる厳しい精進と遍歴の旅についてはその著書に詳しい。霧に煙る黒部の峡谷、荒れる日本海などを主題としたものと、鑑真和上の故郷である中国の風景を描いた水墨画など、一堂に観ることができて大満足。実は学生時代に日本画に取り組んだことがあったが、岩絵の具を砕きニカワを煮て一色一色の絵の具を作り描くという根気の要る作業で、一枚完成させるのがやっとであった。この作品は師の勧めである展覧会に出品して、入選したが、まぐれ当たりで調子に乗るほどには根気がなかった。
東京国立近代美術館の常設展には、岸田劉生の「麗子像」や藤田嗣治の「自画像」、「5人の裸婦」(肌の白色の技法は独特のものがあり、ピカソらがその秘密を知りたがったという)などが有名である。
五月の連休中に、我が座敷豚殿の両親、義姉2人との6人で愛知県美術館に「杉本健吉展」を観に行った。杉本健吉は愛知工業高校図案科卒業で、「絵は趣味でやり、生活を支える職業は図案家(今風に言えばグラフィックデザイナー)として」という助言に従ったとか。そのため、名鉄の観光ポスターやパンフ、地下鉄車両の黄色塗装(暗い地下だから菜の花の黄色でということらしい)などが有名。しかし、画家の夢は捨てられず、岸田劉生に師事し、「光の取り入れ方がいい」と褒められた言葉に終生励まされたという。その後、奈良などの風景を独特の技法で描いたが、吉川英治の「新・平家物語」の「週刊朝日」連載に挿絵を描くことで、大きな転機を迎えた。
挿絵の原画を見ると、小さな挿絵なのに顔の表情が実に生き生きとしていい。細かい描写にも丁寧な仕事の跡が分かる一方、ある部分を大胆に切り抜き、当て紙をして書き直したり、白の修正液で修正してあったりと、グラフィックデザイナーらしい、スピーディで合理的な仕事もしてあった。
連載後、単行本やその他関連本の挿絵も担当した。(単行本は全巻父親が購入していたので、小さい頃から見ていたが、画家の名前は知らなかった)
印象に残った挿絵は、東大寺炎上で燃え上がる炎の明かりで人の影があったり、満月の夜に笛を吹く場面では、画面上部にざっと横に書かれた太い黒い帯(中央に白抜きされた満月)があり、その下の笛を吹く人の間にある空白に、笛の音が満ち溢れているようにしていた(少なくとも私はそう思った)。光の使い方がうまいと言われるだけあると思った。
その後、杉山は海外の旅に出て、精力的に創作活動をし、また、能楽堂の鏡板に老松でなく若松を描いて議論を巻き起こしたり、97歳で永眠するまで、なお様々な技法を用いた作品を美浜の杉本美術館で創作し続けた。ただ最晩年のコラージュでの作品群は失礼ながら幼稚園児の工作のように感じたが。
色々な創作活動をすると頭脳の活性化につながり、ボケ老人にならないかもしれないが、
そのためにもメタボの体を何とかしなければなりませんね。
(YK)