No.22(No.84号) 2007/09/30 (Y.K.)   

《部報は家族の皆さんにも回覧して部活動の理解と協力を》

 今夏の猛暑は異常でした。だんだん地球温暖化が進んでいる現象でしょうか? さて、この夏は皆さんにとってどんな夏だったでしょうか? 「あの夏を忘れられない」なんて、恋愛小説の題名のような夏だった人はいませんか? 編集子にとっては、ただただ「クソ暑いだけだった夏」でした。大津橋の角のビルの屋上には気温のデジタル表示盤があるのですが、この夏、39度以上になった時、表示が消えていた。40度以上は想定外で、十の位に3までしかなかったのではと疑っています。
 昔、「暑い、暑い」と言うと、「夏は暑いものだ」と年寄りにしかられたものです。「汚いなぁ」と言うと、「きたない? 北が無かったら、日本は三角だ!」と、また理屈も何も無い、それでいて何か納得してしまう圧倒的な言葉を返されました。ソフトバンクのCMに出てくる不思議な「お父さん犬」が、「お前には早すぎる!」、「お前に別件など無い!」などと、子供たちに言い切るのが、何となくうらやましく思うのは私だけでしょうか?(うらやましいけど、結局お父さんは家族から「うるさい犬」としか見られていないのではないか?) 漫才コンビの「欧米か?」の決め言葉で、何でも話を終わらせてしまっています。最近、編集子と同姓同名の若手肉体派芸人「小島よしお」が世間を騒がしておりますが、「でも、そんなの関係ねぇ! オッパッピー!」。
 「そんなの関係ない」と言ってしまったら、それで終わってしまいます。会話での言葉の力を日本人は昔から重要視しています。「言霊(ことだま)」といって、口から出る言葉に特別な力があるとしています。一方、外国では「バーバル(口頭)」より、「ノンバーバル(非口頭)」なコミュニケーションが圧倒的に重要視されます。言葉自身より、声の調子、顔の表情、身振り手振りなどを重視します。だから、外国人は会話時のジェスチャーや表情が大げさです。日本語は同じ意味でも多様な表現方法があり、それを使い分けることで、気持ちなり真意をそれとなく伝えています。外国語はそこまで多様ではなく、また色々な言語の人と会話する機会が歴史的に多かったので、言葉より、単純に分かりやすい表面的な部分が重視されたのかもしれません。でも、「人」の「言葉」と書いて、「信」じるという字になることの意味は結構深いものがありそうです。
 いつもより前書きが長くなってしまいました。活動報告では、中部近畿自治体職員ヨット競技会で、惜しくも1点差で3位を逃し、4位という経緯の報告などがあります。また、いつものように長い編集後記には、先日亡くなった作詞家阿久悠の「人生は第二志望で成功する」という話と、単独無寄港世界一周最年少達成者の海洋冒険家白石康次郎の「『あきらめる』の意味とは」の話を載せました。 まずは活動報告から。

【活動報告(平成19年6月〜9月)】
《ヨット部 6月例会》
開催日時:平成19年6月12日(火)
開催場所:西庁舎12階会議室
概要:主な議題は以下のとおり。
 中部近畿自治体ヨットレースの準備について

第32回中部自治体職員ヨット競技会・第26回中部・近畿自治体職員ヨット競技会
 〜久々の上位、惜しくも4位。だが川浪準部員大活躍〜
開催日時:6月30日(土)〜7月1日(日)
開催場所:海陽ヨットハーバー
概要:天気に恵まれ、風も自治体レース向けの程よい風でレース運営も楽だった。前夜祭でもある恒例のレセプションパーティでは、ラグーナ蒲郡のイタリアンレストランを貸し切りで開催された。豪華な会場で、あの出し物が似合うのかどうか少し考えてしまったが、各チーム、相変わらずの出し物を恥ずかしくも無く披露した。店内のインテリアとして壁いっぱいに並べられたワインボトルは壮観だったが、よく見ると意外に安そうなものが多かった。それとなく聞いてみると、問屋でデットストックとなった売れないボトル(未開封)を大量に買い込んだとか。なるほどと納得したが、インテリアとしてはいいアイディアだった。夕陽がラグナシアの遊園地の大観覧車越しに沈み、すばらしい雰囲気だった。相変わらずのマコチャンパフォーマンスもあり、盛り上がりの中、散会した。
   翌日のレースは、川浪準部員が往年のクルーワークを発揮し、レースを重ねるごとに錆が取れて、水野・川浪艇が一時はトップに(第3レース第1レグ)躍り出るほどの成績だった。第1レース8位、第2,3レースは共に3位フィニッシュと、近年稀な立派な成績を残した。僚友艇、吉岡・鈴木チームは、「合計体重約0.2トン」のため微風のレースでは、本来の実力を発揮できずに終わった。
 全3レースの総合成績は、(中部近畿)優勝−半田市役所(13点)、2位−三重県庁(37点)、3位−岡崎市役所(47点)、4位−名古屋市役所(48点)、5位−愛知県庁(53点)、5位−大津市役所(53点)、7位−京都市上下水道局(64点)であった。岡崎市役所チームの躍進はすばらしかったが、1点差で表彰状を逃したのは惜しかった。詳細は、水野部員のHPへの投稿を参照のこと。  来年は我が部の運営担当なのでよろしくお願いします。

《ヨット部7月例会》
開催日時:平成19年7月10日(火)
開催場所:西庁舎12階会議室
出席者:水野、西田、吉岡、鈴木、桜井、佐藤、小島
概要:主な議題は以下のとおり。
@名古屋港100周年記念レースの応援
 東日本OPレース(7月14日〜15日)に「美州」の応援要請があり、13日回航予定
 (台風接近のため、大会開催中止)
Aヨット教室について
 現在10名程度の参加希望者があり、引き続き呼びかけはする。部員の役割分担などを決めた。部員は9時集合。中止の場合は25日(水)に連絡。朝風は27日回航(水野、佐藤) <行事予定確認>
 7月21日(土)ファミリーディ&名港花火大会(名港:名古屋ジュニアYTC)
 7月28日(土)ヨット教室(鬼崎) 【前日、朝風回航】

ファミリーディ
開催日時:平成19年7月21日(土)
開催場所:名古屋港、名古屋ジュニア・ヨット・トレーニングセンター
出席者:水野、川浪、桜井家族・友人、加藤、松田夫妻、知田家族、佐藤、小島夫妻
概要:昼過ぎに集合して、名古屋ジュニアYTCの敷地内にいつものようにターフテントを張り、バーベキューの炭おこしを始めた。桜井部員のお嬢さん(ピカピカの女子大生)とご学友が参加したので、久しぶりに黄色い声が上がったファミリィーディになった。会場は交通規制がかかるのは不便だが、トイレや給水設備などが整い、名古屋港の花火大会も楽しめるので、会場変更は正解であった。今年の花火は開港100周年ということもあり、かなり予算がついていたようで、素晴らしかった。
ただ、大家族の吉岡一家がTDRのホテルが当たったので、参加できなかったのは少し寂しかった。
  最近のメニューでは、桜井部員の自作野菜が好評で、提供してもらった大きなスイカが何と黄色だった。準備する者のやりがいのためにも、来年も多くの部員家族友人の参加を期待しています。

ヨット教室:職員体験乗船会
開催日時:平成19年7月28日(土)
開催場所:鬼崎フィッシャリーナ
出席者:水野、西田、川浪、鈴木、有馬、小島
概要:部員の呼びかけなどで、一般参加者15名(男性10名、女性5名)となった。以前開催していた小型ヨット(ディンギー)でのヨット教室から、クルーザーに体験乗船するというスタイルが定着してきた。ディンギーの場合、講師として部員数を確保しなければならず、またチャーター料もかかり、安い参加費(2000円)で、昼食付(飲み放題含む)で、保険料も含めていてはとても間に合わない。そこで、クルーザー(美州、朝風)での体験乗船会という形をとっている。ジャンボ機の離発着を真下から見るなどしながら、セントレアを周遊するコースなど、見所もある。昼食も業者弁当ではなく、焼きそばなどの手作りとして、経費削減を図ってきた。また、それがそれで好評でもあり、ファミリーディなどと消耗品などが使い回しもできるので、クラブとしても助かる。当分この形で進めるが、肝心の新規部員獲得になかなか結びつかないのが残念。(教室終了後の部員親睦会を充実することも忘れていませんが、こちらが主にならないようにしたい。)
  水野部員のHPへの投稿では、朝風回航秘話も掲載されています。
《ヨット部 8月例会》
開催日時:平成19年8月14日(火)
開催場所:西庁舎12階会議室
出席者:水野、川浪、桜井、堀田、有馬、小島
概要:議題はなく、例年通り夏季納涼会開催緊急動議により、即納涼会会場に向かう。
 庁舎を出る時、堀田部員と運よく(?)遭遇したため、そのまま拉致した。

《ヨット部 9月例会》
開催日時:平成19年9月11日(火)
開催場所:西庁舎12階会議室
出席者:水野、加藤、有馬、佐藤、(小島)
概要:主な議題は以下のとおり。
 @全国自治体レースについて

【19年度下半期活動予定】(主要なもののみ)
 10月12日(金)〜14日(日) 全日本自治体ヨットレース(琵琶湖)
 11月3日(土)〜4日(日) 伊勢湾クルージング(予定)
 随時 練習&整備

【編集後記】 〜相変わらず長いよ〜
 著書「美しい国 日本」で、難局にも敢然と立ち向かう「闘う政治家」を標榜していた、安部総理は突然辞職した(本代返せ!)。三代目のぼんぼん社長が、先々代が築き上げた創業企業をつぶす話はよくあること。三連休に、色々解説するTV番組がやたら流れ、いい加減飽き飽きしていたら、2つのTV番組から、是非紹介したい事項を得た。
1.作詞家阿久悠のお別れの会での話
 「人生は第二志望で成功する」 お別れの会に出席したある歌手がインタビューで紹介した言葉。故人の著書の題名にもなっている。残念ながら、その著書を読んではいないが、人生はままならぬことばかりで、第一志望が成就することは少なく、第二志望でもがんばれば何とかなる、ということだろうか。多くのスターを育てた氏らしい言葉である。
 「第一志望でなかったけど」、という話で思い出すのは西尾前市長のこと。京大を出て、都市計画をやろうと思い、名古屋市役所に入ったら、水道局だった。でも、腐らず、がんばって、結局市長になって、都市計画どころか、市長として都市経営まですることに。
 皆さんも、最初に辞令をもらってびっくりした方も多いのでは。なぜ、この局なの? 編集子もそうでしたが、ある人から西尾水道局長(当時)の話を聞き、「人生いたるところに青山あり」と、あきらめた事もあるけど、阿久氏の言葉に新しい意味を感じた。
(「人生・・・」で、「青山」とは墓のこと。人間、活躍の場がいたるところにあり、骨を埋める所はどこにでもあるから、一つの所に固執せず、がんばりなさい、という意味か?)
 ところで、阿久悠とは「悪友」をもじったのかな?誰かご存知ならお知らせください。

2.阿久氏はさらに、「新人であり続けるということが大切だ」とも言う。
 仕事上の発見や改善は、新人の新鮮な目や感覚が重要で、慣れ親しんだり、ある程度の評価や業績を得ると、人間は安易な椅子にふんぞり返ってしまう。そうしたら、常識を超えて行動するフレッシュな意欲を奪われてしまう、と言う。 耳が痛い話です。

3.NHK教育TV「トップランナー」での白石康次郎の言葉
 26歳でヨットでの単独無寄港世界一周最年少記録(1994年)を持つ海洋冒険家が番組に出演していた。氏のことは、ヨットマンとして当然知っていたし、最初の世界一周レースで優勝した多田雄幸氏の愛弟子であり、師匠の遺志を継いで、その後の世界一周レースにも参加している。かなりきついレースで、死にかけることはしょっちゅうあるという。
 氏の言葉で「あきらめると言うことは、明らかに、見極めるということであり、やめたり、投げ出すことではない。引き返す時は、引き返し、断念する時は、断念する。」 この信念がないと、冒険家ではなく、無鉄砲なばか者になってしまうのであろう。
 師匠の多田氏がレース中に寄港したシドニーで客死したとき、半年くらい引きこもってしまったそうだ。その時出会った言葉として、「大切なことは大志を抱き、それを成し遂げるための技能と忍耐と仲間を持つことである。そのほかは何も重要ではない。」 他にも様々なエピソードが語られたが、氏の著書や別紙の寄稿に譲る。
 さて、参考になったでしょうか? 安楽な椅子に安住せずとは、耳が痛い話です。世の中、すごい人がいるものだと、感心するだけではなく、今からでも遅くはないですよ。人生はまだ長いですから。(YK)



寄稿 「トップランナー 白石康次郎の話」(NHK 教育TV番組より)
上下水道局 小島克生     
 部報84号(07.9月号)でも紹介した、海陽冒険家白石康次郎氏の番組での話をいくつか紹介したいと思います。
放送は平成19年9月15日23時からで、番組名は「トップランナー」で、毎回各分野のトップを走っているゲストを呼んで、いろいろな話を聞くという番組である。
 白石氏は1967年生まれ、横浜国大付属小・中学校を卒業して、水産高校へ進学したという異色の経歴を持ち、53歳で世界一周ヨットレースに優勝した多田雄幸氏に東京駅の電話帳で探して、直接弟子入りを申し込んだ話は有名。多田氏自身も東京で個人タクシーの運転手をしながら、38歳でヨットを始めたという異色のヨットマンだった。
番組では、日本人初挑戦の2006年10月スタートの世界一周レースの「5オーシャンズ」の話から始まった。以下、本人の言葉をメモしたもので、要点を紹介する。
 「レース中は、船体の故障、浸水にも一人で対処する。自分の体も修理する。フランスのセーラーはレース中に舌を噛んだが、自分で縫った」
 「恐怖心は無い。恐怖を感じたらやめる。一番怖いことは気を緩めてヨットから落ちること。
船が先に進んでしまうから、誰も助けてくれない。」 (これはよく分かる)
 「5オーシャンズ48507q世界一周レースは、世界一の馬鹿レースと言われている。」
(この単独ヨットレースは4年に1回開催で、今回が7回目。2006年10月、スペイン・ビルバオをスタートし、大西洋、南氷洋を経て、オーストラリア・フリーマントル寄港後、ホーン岬を回って、再び大西洋へ出て、アメリカ・ノーフォークに寄港し、ビルバオにフィニッシュ。60ft艇のクラス1での挑戦はアジア初)
 「赤道からケープタウンまでは東風なのでまっすぐ進めなくて、迂回するため48日くらいかかってしまう。」
 「南氷洋はレース委員会が通過しなければならないポイントを2箇所設定している。そうしないと近道をして、氷山などに衝突して過去よく選手が死んだので」
 「南アメリカ大陸南端のケープホーンを通過した船乗りは、ケープホーナーという称号が与えられ、金のイヤリングをして、酒場でテーブルに足を乗せ、自慢してもいいということになっている」 (ホーン岬は航海の難所として有名)
 「連続して睡眠はとれなくて、睡眠時間は30分から1時間くらい」
 「単独航海を楽しむ秘訣は、一人で色々な祭りをして楽しむこと」
 「頭を使うと損得勘定とか、計算が働くから、心に従うことが一番。しかし、調子が悪い時は、計器を信じることに」
 「あきらめてはいけない、ということは無い。今までも何回もあきらめている。あきらめるとは、明らかに見極めること。引き返す時は引き返し、断念する時は断念する。ただ、投げ出したことは無い。」
司会者が最後に若い人たちに一言と水を向けたら、
 「真っ直ぐ上を見ること。ちょっとでも曲がると、折れる可能性がある。自分の信じる道を真っ直ぐ進むことがいい。」