
No.13(No.75号) 2004/09/17 (Y.K.)


『 部報は家族の皆さんにも回覧して、部活動の理解と協力を 』
今年の夏は、前半は連日真夏日、熱帯夜と暑かったのですが、後半になると台風の接近、
上陸が多く、大きな被害も出るなど、やや不順な天気が続いたという感じです。
やはり、夏は暑くなければいかん。 暑いほどビールもうまくなる。ドラゴンズも強く
なければいかん(今季は今のところ7回ドームに行って、7連勝中。ほとんどが、サヨナ
ラや逆転勝ち)。
この部報の発行時期では優勝はまだだけど、美酒が楽しみです。
連日の熱帯夜に、さらにアテネオリンピックでの日本人選手の活躍でついつい寝不足気
味。ヨット競技も勢い乗ったのか、「470級」で銅メダルを獲ったのは喜ばしいこと
です。さすがに何回戦もあるのでTV中継は見てなかった(勝つと思ってないし、中継もし
てくれなかったので)。しかし、「49er(フォーティーナイナー)級」最終戦のTV中継
をたまたま見ていたら、面白いことに気づいた。陸上からの観客を意識してか、かなり
岸寄りにレース海面を設定していた。成績上位チームの艇に遠隔操作のTVカメラが搭載
されていた。CGを駆使して分かりにくいヨットレースを解説していた。スタートライン
を画面に表示したりと、いろいろ工夫をしているなと、感心してしまった。
さて、感心ばかりしてはいられません。我がヨット部関係の今年の行事も主なものは、
滞りなく(成績や内容はともかく)進められてきた。 この夏の活動記録を速報版とい
う形でまずは報告いたします。
いつもの『風待ち帆陰白波間の読書案内』は、今号は夏休み。水野さんからのヨット
教室レポートと、川浪さんからの「いつもの失敗言い訳レポート」があります。いつもの
ように長い編集後記は、名古屋港再生や森林の機能についての話題です。
それでは、お待ちかねの(?)活動報告から。
【活動報告(平成16年5月〜9月)】
《ヨット部 5月例会》
開催日時:平成16年5月11日(火)
開催場所:西庁舎11階会議室
出席者:水野、吉岡、鈴木、加藤、有馬、知田、佐藤、(小島2次会から参加)
概要:主な議題は以下のとおり。
@中部、中部・近畿自治体職員ヨットレースの日程について
Aヨット教室について
《ヨット部 6月例会》
開催日時:平成16年6月8日(火)
開催場所:西庁舎11階会議室
出席者:水野、川浪、吉岡、有馬、加藤、鈴木、佐藤、知田、小島
概要:主な議題は以下のとおり。
@ 中部、中部・近畿自治体職員ヨットレースについて
参加予定者の確認、準備について
(レセプション内容、地酒、セール・工具類等)
A ヨット教室について
7月18日名古屋港にて実施予定
講師予定:水野、川浪、加藤、有馬、知田、佐藤
(レスキュー2名含む)
参加記念品:シャックルキー・シート
昼食:弁当、飲み物、クーラーボックス、氷
参加費:3000円
日程:8:30部員集合、9:00参加者集合、説明・儀装10:00出港、
昼食、15:00解散
* 参加者を口コミで募集のこと
B 全日本自治体職員ヨット競技大会日程変更について
8月20〜22日開催予定が1週間繰り下がって27〜29日に変更になった。
《ヨット部 合宿練習》
開催日時:平成16年6月19日(土)〜20日(日)
開催場所:名古屋港
出席者:水野、吉岡、加藤、知田、佐藤(19日)、加藤、知田、佐藤、(鈴木は19日
夜のみ)
概要:久しぶりの合宿練習、とにかく水に慣れるということは、操船技量の向上という
こともあるが、安全帆走の意味でも重要である。
しかし、19日夜、夕食の四川料理店から参加した、最近ダイエットが成功しつつあ
るというS君は、店の女将が念を押したにもかかわらず超激辛マーボー豆腐に撃沈して
トイレから出られず翌日出港できなかった。安全帆走の前にまず体の安全にも注意を払
うことが重要だという貴重な教訓を得た。
《第29回中部自治体職員ヨット競技大会》
《第23回中部・近畿自治体職員ヨット競技大会》
開催日時:平成16年7月3日(土)〜4日(日)
開催場所:海陽ヨットハーバー
主催:中部自治体職員ヨット連盟、中部近畿自治体職員ヨット競技大会実行委員会
主管:半田市役所ヨット部
後援:中日新聞、愛知県ヨット連盟、三重県ヨット連盟
参加チーム:愛知県庁、愛知県警、半田市役所、名古屋市役所、岡崎市役所、三重県庁、
大津市役所、京都市上下水道局各ヨット部(8チーム各2艇)
選手:水野、吉岡、鈴木、加藤、有馬、知田、佐藤 役員派遣:森(信)、小島
日程:7月3日 12:00〜15:00 受付、艇抽選
16:30〜17:00 監督、主将会議
18:00〜20:00 開会式、レセプション
7月4日 9:30〜 第1レース
引き続き 第2,3レース
レース終了後、昼食、艇返納、閉会式
概要:前線の停滞で必ずしもすっきりしない天気であったが、
薄曇りで風も4〜5mの程よいレース日和だった。レース結果は別紙のとおり。
半田市役所の全3レース1,2位フィニッシュの完全優勝。我が部は中部、中部近畿
ともに4位と「意外に」健闘した。これは、水野スキッパーの大健闘によるもので、日
頃の鍛錬のほか、前夜の秘密トレーニングにより、スピードアップしたとか。
夜のレセプションパーティは相変わらずみんな元気だった。半田市役所の「まこちゃ
ん」は欠席だったので、久しぶりに「まこちゃん」抜きだったが、それはそれなりに盛り
上がったパーティになった。
さて、各チーム参加選手が固定化し、したがって高齢化しているが、あと数年経てば
自治体職員の大会というより、再雇用職員あるいは職員OB競技会となるかもしれない。
来年は、名古屋市役所がホストチームですのでよろしく。
《ヨット部 7月例会》
開催日時:平成16年7月13日(火)
開催場所:西庁舎11階会議室
出席者:水野、川浪、吉岡、鈴木、有馬、知田、佐藤、小島、(2次会から西田参加)
概要:主な議題は以下のとおり。
@ ヨット教室: 参加者の確認、当日の役割・準備等の確認
A ファミリーディの日程変更: 当初予定の7月31日は都合が悪く欠席者が多いの
で、1週間繰り上げ、7月24日(土)に変更(準備担当としてはかなりきついが…)
B 全日本自治体職員ヨット競技大会の出欠確認
《ヨット教室》
開催日時:平成16年7月18日(日)
開催場所:名古屋港ガーデン埠頭沖
出席者:水野、川浪、鈴木、加藤、有馬、佐藤、生徒2名
概要:ヨット教室が復活して3年目。指導員と艇の確保などがあって、しばらく休止し
ていたヨット教室だったが、最近細々ながら復活継続している。今年は2名の生徒参加だ
が、少しでもヨットに興味を持ってもらい、入部につながればよいのですが、さて如何
に。
詳細は別紙水野レポートを参照ください。
《ファミリーディ》
開催日時:平成16年7月24日(土)
開催場所:鬼崎フィシャリーナ(常滑市)
出席者:水野、川浪、鈴木、吉岡及び家族、松田及び家族、知田及び家族、佐藤、小島
概要:急遽、日程を早めたため、準備不足で、大変だった。そのため、前日深夜に作り
おいた「タコマリネ」を忘れたり、川浪さん待望の「牛肉野菜巻き」が朝時間切れで
作れなかったり、買い忘れがあったりとして、バタバタだった。
しかし、天気はすばらしく真夏天気。子供達はフィシャリーナ隣の砂浜で海水浴
「美州」はセントレアの空港島連絡橋くぐりと大活躍、バーベキューは盛りだくさんだ
ったが、新メニューのポテトのベーコン巻き、トマトのベーコン巻きが登場。トマトは
今ひとつだったが、ポテトの方は好評だった。最後は恒例の焼きそばとスイカ割りで締
めた。お疲れ様でした。
久しぶりに、松田夫人も参加したが、少しスマートになったとのもっぱらの評判だっ
た。(なお、有馬親子は風邪で急遽欠席)
《ヨット部 8月例会》
開催日時:平成16年8月10日(火)
開催場所:西庁舎11階会議室
出席者:水野、吉岡、鈴木、加藤、有馬、知田、佐藤、小島
概要:主な議題は以下のとおり。
@ 全日本自治体職員ヨット競技大会について
準備:レセプションの準備、地酒の買出しなどの担当を決めた。
(もっとも、そんな打ち合わせより、もっと大事な打ち合わせがあるのでは…)
金曜日午後に第1レースがあるため早めに集合とした。
A 伊勢湾クルージング
10月15〜16日の予定だが、参加者の確定をすることに。
B 17年度の県連関連行事について
「愛・地球博」に関連して、国際レース等のイベントが目白押しで、色々お手伝いの動
員がかかるかも。広告代理店の「電通」が入った国際的なイベントもあるが、必ずしも
予算が潤沢でなく、ボランティア中心の地味なイベントもあるため、当部としてはそう
いう地味なイベントに協力することとした。
蒲郡で色々大会があるため、来年の全国自治体職員ヨット競技会は、別の会場を探さな
ければならないようだ。
《第31回全日本自治体職員ヨット競技大会》
開催日時:平成16年8月27日(金)〜29日(日)
開催場所:海陽ヨットハーバー
主催:全日本自治体職員ヨット連盟
公認:(財)日本セーリング連盟 協力:愛知県ヨット連盟
出席者:水野、鈴木、加藤、有馬、知田、佐藤、小島、(川浪29日のみ)
参加チーム:東京都庁、愛知県庁、名古屋市役所、半田市役所、三重県庁、大津市役所、
京都市上下水道局、大阪市役所、高松市役所の9チーム
概要:台風16号の接近で開催が危ぶまれたが、とりあえず開会式。 選手宣誓に、当部
の鈴木選手が選ばれ(体重の重い順かも)、力強く選手宣誓をして、3日間の競技が
始まった。
当初日程は、以下のとおりであった。
8月27日(金) 9:00〜受付、艇の抽選、引渡し、セール計測
11:00〜11:30開会式
11:30〜12:00主将会議
14:00〜第1レース予告信号時刻
17:00〜連盟理事会、レース委員会、連盟総会
8月28日(土) 9:30〜第2レース予告信号時刻 引き続き第3,4レース
18:30〜レセプション(「四海波」宴会場)
8月29日(日) 9:30〜第5レース予告信号時刻 引き続き第6レース
14:30〜艇返納
15:30〜閉会式
しかしながら、台風のため強風波浪警報が出ている中でのレース開始となり、8m/s
以上出ていたが、何とか短めのコースで2レースを初日にこなして、とりあえず大会成
立とした。
28日も、さらに風は強く、白波が立っていた。何とか午前中に2レースを強行するが
沈(転覆)艇が続出し、リタイア艇やマストを折る艇も2艇でたり、怪我をした者も2人出
るなど、救助などの運営上の問題もあり、午後からはノーレースとした。
(午後から隣接のラグーナに行き、よく冷えたビールなどで明日への英気を養った。)
夜は、恒例のレセプションパーティで、いつもどおりの大宴会。今回は、温海町役場の
「みさきちゃん」がいないのが残念。最後に、半田の「まこちゃん」の大トリでいつも
のように締めるのだが、最後の最後で劇的な結末となった。それは、一瞬の出来事だっ
た。その場にいた全員がしばらくの間時間が止まったような、一体何が起こったのか理
解できないような事件が起こったのである。
まこちゃんが、舞台の上で例のポーズで歌っていて、叫んだ瞬間に口から「何か」が飛び
出した。その放物線を描きながら、「何か」が舞台前のかぶりつきで見ていた集団の中に
飛び込んだ。その「何か」とは、何と「入れ歯」であった。笑いをとるため仕込んであっ
たと思ったが、本物だった。本人いわく、「俺も51だから・・・」 まこちゃんも、
今では51歳の管理職だった。
29日、朝から風は止まず、10m/s以上の強風のため、レース委員会も運営委員会
も前日からノーレースの腹を固めていたと思う。選手側は既に帰り支度の者もいた。例
え、レースを決行しても全員出艇拒否かもしれなかった。
成績は、参加チームが最近になく10チームを切る9チームなのに、いつもとかわら
ない順位だった。風が強いレースでは、いかに沈をせずに、我慢我慢のレースをした方が
結果としていい成績となるようだ。事実、トップグループで走っていた艇が沈して、リタ
イアとなり、総合順位を落としていた。
水野艇のスタートは毎レースともすばらしいのだったが、上マークまでに失速してい
た。強風下で、ジャイブは危険なので、タック回りするなど慎重だったが、最後に沈して
リタイアしたため、順位は今ひとつ。あれさえなければと悔やんでも後の祭り。中部近
畿大会のような走りが出来なかったのは、前夜の「おまじない」が無かったためか?
成績詳細は別紙を参照のこと。
《ヨット部 9月例会》
開催日時:平成16年9月14日(火)
開催場所:西庁舎11階会議室
出席者:水野、川浪、吉岡、、鈴木、加藤、有馬、知田、佐藤、小島、(2次会から西田)
概要:主な議題は以下のとおり。
@クルージングについて
10月15〜17日の予定で、参加者の集約をする。
10人以上なら、美州、朝風Uの2艇とする。
A船台の買い替えについて
10数年使用して、かなりガタがきているスナイプ用船台1基については、買い替え
として、軽量のシングルハンド用にできるなら再生する。
B合宿練習について
11月がきついので、できれば10月中に整備も兼ねて、名古屋港で合宿練習を予定
する。
日程調整は改めてメールで行う。
C県連理事会の報告
来年は、万博関連でヨットも国際的な様々な大会・イベントがあるが、中央(日本セ
ーリング連盟)と電通が儲けるだけのものになりそうだ。しかし、以前にも申し合わせ
たように、運営要員がそろわないような弱小団体の主催行事には、要請があればボラン
ティアとして、お手伝いするということで意見が一致した。
来年は行事日程が一杯なので、来年の全日本自治体大会は蒲郡以外となりそうである。
【トピックス】
<川津富保前愛知県ヨット連盟副会長がNPO法人伊勢湾フォーラムを立ち上げ>
「伊勢湾の『お台場』化作戦」という見出しの記事が、7月16日付け日本経済新聞夕刊に
載った。名古屋港を始めとする伊勢湾を新たな「にぎわい創出」の場所にしようと、特定非
営利活動法人(NPO法人)「伊勢湾フォーラム」を設立し、港湾を物流や生産の拠点など経済
的な面だけで使うのでなく、市民が集まり、遊べるまちづくりを目標にしている。
活動内容は、まず伊勢湾の水質調査、水辺回復のためのコンクリート護岸の撤去・浜辺
の再生等の要請運動、10月に名古屋駅と金城埠頭を結ぶ鉄道「あおなみ線」開通により、沿
線の使われていない倉庫などをレストランや各種ショップに改装したり、ヨットなどの
海洋スポーツの専用海域の指定などの運動をしていくとのこと。中部地方整備局も前向
きに検討しているとか。市民の盛り上がりなど、後押しも必要である。
日本の場合、重要港湾は産業優先で、ヨットなどは港則法などの法律で排除されてきた
が、外国では有名な港はもちろんのこと、港にヨットハーバーが同居しているのは当たり
前。
川津前副会長は名工大ヨット部OBで、名古屋港でのジュニアヨットトレーニングセン
ター設立にも尽力され、また海洋土木を中心とした大手ゼネンコンに勤めていた経験も
活かせるのではと期待しています。
《ヨット部ホームページのアドレス変更》
ドメイン名を収得したので、以下のようにアドレス(URL)を変更しました。
表紙ページは http://www.yc758.jp/
「yc758」=「ヨットクラブ ナゴヤ」
ここからヨット部,美州,名古屋市役所のホームページが選択できますが,
ほっといたら5秒後自動的にヨット部ホームページに飛びます。
「名古屋市役所ヨット部HP」・・・ http://www.yc758.jp/ncoyc/
「美州HP」・・・ http://www.yc758.jp/bishu.html
【連絡事項】
<今後の行事>
10月12日 10月例会
10月15〜17日 伊勢湾クルージング
11月下旬 東京都庁ヨット部創部40周年記念パーティ
(日程未定:出席者募集中)
11月9日 11月例会
12月14日 12月例会
【編集後記】
川津さんのNPO法人「伊勢湾フォーラム」の活躍に期待してますが、名古屋港の活性化に
ついては、今まで行政側も色々な施策を打ち出してきた。ポートビル、水族館、遊園地な
どの一連のガーデン埠頭の整備、港周辺の建物の色を統一したり、空き倉庫を若手芸術家
に貸したりと。
「ボート天国」などを契機に埠頭前の海面をヨット等に開放したのも画期的だった(石
原慎太郎元運輸大臣在任中の唯一の功績)。ジュニアのためのヨット・トレーニングセ
ンターの開設もヨット競技人口の拡大に貢献したし、港に白帆が浮かぶ光景は絵になる。
デザイン博では姉妹都市の対抗ジュニアヨット競技会も、我が部が中心に運営した。
さらに、ガーデン埠頭の既設倉庫群にも、今度イタリアンレストランなどのイタリア
村がオープンするそうだ。ニューヨークの下町にイタリア人街があるが、運河(canal)
沿いにあるため、「キャナシティ」と呼ばれているらしいが、堀川沿いだからイタリア
村なのだろうか?
こうした既設の倉庫等をレストランなどに改装する場合、不特定多数の人々が出入り
するため、色々な法規制が厳しく、新築より高い改装費になるし、大抵の場合、使用目的
が違う建物のため、使い勝手の悪いものになりがちである。そのあたりをどうするか、
知恵の出しどころではないか。
閑話休題、毎年鳥羽でカキをおいしくいただいていますが、
カキの養殖業界ではカキがよく育つように山で植林をする運動が
全国各地で進められている。カキの養分となる有機物は山から
川によって海まで運ばれるので、山が荒廃すると海もダメになると
いうことである。海と山は川によってつながっているといえる。
山の恵みは海の幸となるということであるが、山から来る栄養
分がそのまま海にくるという条件の川は実際のところ少ないし、
水質は川を流れる間にかなり変化するようだ。「海は山の恋人」と
いうほどロマンチックではない。かなり感覚的、感情的なものらしい。
編集子は、ヨットのオフシーズンを中心に数年前から森林保全の二つのボランティア
活動に参加している。一つは、名古屋の団体でメンバーはやや中年以上で、定光寺や段戸
山などの里山などの保全活動をしている。もう一つは岐阜の団体で、やや専門的で若手
中心の団体(NPO法人)で、活動の中に大学の専門家を招いての自然観察会や、ドン
グリでコーヒーを煎れたりと、林学を学ぶ学生達や地元の人たちとの色々な交流があり
興味深い。
美濃市市街の小倉山(城跡のある公園)は、昔は桜の名所だったが、管理が不十分で森が
荒れて、放置されていた。市の要請でこの団体が再生プロジェクトを策定し、公募の市民
と共に再生活動をしている。さらに、二、三年前に山火事で荒廃した各務原市の山の再
生プロジェクトにも参加している。火事跡を片付けて、植林するのですが、炭だらけで
真っ黒になりながらの作業のため、結構大変。
学生時代に山登りをしていたから、山の作業には抵抗はないが、1日ぐらいでは、なか
なか作業ははかどらなく、コツコツと地道にやるしかないのは少し気が重いのですが、我
慢我慢。
森林の機能には、生物の多様性保全機能、地球環境保全機能(「地球の肺」、CO2
の吸収・O2の供給)、土砂災害防止機能、水源涵養機能、快適環境形成機能(気候緩
和等)、保健・レクレーション機能、文化機能(景観、風致、芸術、宗教等)、物質生
産機能(木材、食料等)等があるといわれているが、中にはいい加減で、かなりイメージ
先行のものもある。
例えば光合成でCO2を吸収して地球温暖化を防止しているというが、森林も呼吸し
ており、CO2を放出しており、腐ればCO2や温暖化ガスであるメタン等を放出する。
物質収支からしても、木がその一生のなかで人間に都合よく「地球の肺」となってCO
2を吸収し、O2を出し続けるというのは、合理的でない。(木材を腐らせず炭として
固定するのがいいかも)
ブナ林がある源流は水が豊富であるという説に代表される水源涵養機能もイメージ先
行型である。ブナは雨が多いところに生育するもので、ブナが水を作り出すのでも貯蔵
するのでもなく、たくさん雨が降る、保水土壌の地域にしか育たない木であるだけ。ブ
ナの木だって生きるために必死で水を求めるのであって、人間に都合よくブナにとって
命の水を渇水の時に分けてくれるわけではない。
森は確かに地表に腐葉土層を形成し、降雨の
保水機能を持つ。しかし、ある程度以上の降雨量
になると保水機能が飽和状態となり流出してしまい、
さらに大雨になれば表層の土砂と共に流れ出して
しまう。これも人間の都合のいいように渇水になれば
水を補給してくれる「緑のダム」という幻想がなんとなく
世間で広がっている。
降った雨の1/4は葉や幹に受け止められてそのまま蒸発(遮断蒸発)し、また1/4
は根から吸収され呼吸に伴い葉の裏の気孔から蒸発(蒸散)し、そして残りの1/2が
地中や地表を流れ主に川に流れ出る。雨の半分は木によって大気中に戻されていく。人
間が利用しやすい淡水の供給は雨水に頼っているが、その半分は森林が使っており、水
源の涵養どころか大量消費者であるということになる。当然のことだが、木も生きてい
かねばならないから。
森林のそれぞれの機能を完全に否定できないが、あまりにその機能を過大評価するこ
とは、森林にとっても迷惑である。人間にとって都合のいい機能を発揮させるには、そ
れなりの「管理」が必要であるが、どっこい自然は人間が「管理」できるほど生易しく
ない。それを時々「自然の猛威」という形で見せ付けられている。ヨットマンはよく知
っていますよね。
毎度のことですが、また編集後記が長くなりました。(Y.K.)